【船の魅力。#大海原に出る喜び】

「#釣り」だけではない。船に乗るワクワク感、外海に出た瞬間のドキドキ感。非日常は身近に。一緒に大海を航海しましょう!

「生まれたばかりの子供に、海の鼓動を体験させたい!」

生後6か月の子供を抱えた若いお母さんのそんなオーダーから始まり、

 

「震災後、11年ぶりに海に出てみたいと思う。連れって頂けますか?」

という東日本大震災以降、県外へ引っ越した老夫婦まで。

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私の船は「YF-24」の8人のり。流石にMax8人を乗船させたことは、、、あるな(笑)

175馬力のエンジンを積んでいますので、大海原もpower不足を感じさせる事無く、

十分に大海を航ることが出来ます。

 

 

はてさて、、、近頃は

コロナ禍、紛争、そして2日前に宮城・福島を襲った震度6強の地震。。。

なんとなく気持ちが落ち着かないことが続きませんか。

 

 

気持ちが不安定なときこそ、

外海(そとうみ)に出ると気持ちが少し楽になるようです。

 

ぜひ一緒に、海にでませんか?お気軽にどうぞ(笑顔)。

ちなみに無料で提供しています(笑顔)。

 

え?無料なんですか?

ガソリン代は?太見さんが操舵(運転)する人件費は?と、

よく質問を受けるのですが、少しだけ私が無料で提供し始めた背景をお話しします。

 

それは2021年のある日の出来事。

 

船を停泊させる「フィッシャリーナ」から徒歩5分の距離に職場(会社)をおくのですが、その日は水上バイクの修理に手間(時間)を要し、夜中の23時頃まで作業をしていました。そして、ようやく帰りの身支度に入り、事務所の電気と駐車場の電気を消して間もなく一台の車が会社の前を過ぎたあたりでゆっくりと停車したのです。「こんな時間にどうしたのだろう?道にでも迷ったのかな。」と不思議に思い、すこし様子を伺った後、そうっと車の背後から近づいていきました。

 

ナンバープレートを確認すると「大宮」ナンバー。間もなくして一人の女性が運転席から降りてきました。そして車の側の海を体ごと覗き込むような姿勢をとったのです。その姿を目の当たりにした瞬間、私は背筋が凍る思いをしました。ところが次の瞬間「お母さん、どうしたの?」と後部座席から少女の声が聞こえたのです。

 

その声に、私がびっくりして「わっ!」と声を出してしまい、もっとびっくりしたのは女性の方。真っ暗闇に浮かぶ私の存在に気付いた女性の、とっさに発した言葉が「お願い!何もしないから、大丈夫です!」だったのです。

 

それから、ゆっくりと声をかけて、一先ず事務所へ入るように促しました。駐車場の電気をつけ、会社内を明るくし、ラジオをつけて音楽番組を選曲し、連れてきた子供が安心するような環境を整えました。お湯をわかし、お湯が沸くまでの時間、ずっと沈黙が続いたのですが、しかし、女性の方からの言葉を待ちました。女性が何をしようとここまできたのか?その表情から私も察していたのです。案の定、温かい飲み物に口をつけて間もなくぽつりぽつりと話をしてくれました。見ず知らずの土地まで来た理由。海を目指した理由。コロナ禍で、仕事が無くなった背景。頼れる人がいない実状。一切を聞きました。

 

会社のソファーと、仮眠をとれるスペースを用意し、ひとまず、身体を休める様にお伝えし、私は2人を見守れる距離でそのまま朝を迎えました。私にはこの2人の親子に何もしてあげれないことは分かっていました。しかし、何か出来ないかな?と思い、考えたあげくどういうわけか船に乗せてあげようと思いついたのです。直感でしたが2つの効果を期待しました。一つは「こんな力強い、うねりの強い海に飛び込むことは恐ろしいということ」もう一つは「海の魅力をしってもらうこと。まだまだ世の中、捨てたもんじゃない、こんなに素晴らしい世界もあるんだよ」と、この二つです。

 

早朝5時少し過ぎに、夏でしたが、肌寒い環境下、出航。

 

ちょうど、太陽が昇りはじめて、水平線がギラギラしたtiming。子供は寒さと眠さで半泣き(苦笑)。そして母親にむかって「ママ、こわいよ」そう伝えたのです。その時の女性の、母親の顔が忘れられません。

 

ところで8人乗りの船、いわゆるプレジャーボートに乗船した方ならお分かりかと思います。風やうねりの強い時に外海(そとうみ)へ出た瞬間の恐怖心、凄いんですよね。実はその朝、天気は晴れていたのですが風速4m~6m、波の高さも2m~3m程度。おそらく女性もこわかったんだと思います。そしてこんな冷たそうで、子供も恐れる海に飛び込むことへの恐怖を少しでも感じたのではないかな?と。そう感じてほしいと私は願いました。

 

30分程、海に出て陸へ戻り。それから、すこし現金を渡して、とにかく一度、実家へ帰ることを進めました。お母さん(お婆ちゃん)はご健在と聞いたからです。その母子の関係まで察する事が出来ませんでした。しかし、私はそれしか伝えることが出来ませんでした。子供は笑顔で(海から戻ってきた安心感もあって)手を振って、来た道をかえっていったのです。

 

それから、「無料」で、船に乗せるサービスをSTARTさせました。長くなりましたが、それが背景です。

 

悩んだら、ドンとこい!海に連れていってあげます!

 

 

 

 

また、震災から11年経過した太平洋沿岸部では、以下、

震災行方不明者の捜索活動も継続して行っております。

 

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